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ふるさと診療
シリーズ『保健医療計画をみる』【第1回】沖縄編 メンテナンスをしませんか
税理士・土居秀行のシリーズ『保健医療計画をみる』
本シリーズは全国都道府県の医療計画をわかりやすく紐解き、医療業界経験の長い税理士の視点でお伝えいたします。
【第1回】 沖縄編 メンテナンスをしませんか
沖縄県と聞けば長寿の県という印象がある。お酒もたばこも控えているという印象はない。第7次沖縄県医療計画の概要でも80歳以上の方の死亡率は全国で最下位。つまり長生きなのである。ところが35歳から64歳の死亡率を見ると、なんと全国で上位を占めているのだ。35歳から39歳では男女ともに1位という不名誉に甘んじている。同じ沖縄県でなぜこのような現象が起こったのだろうか。理由は一つではないであろうが食生活の激変は大きな要因になっていることは容易に理解できる。
また、疾病・受療の動向にもその原因となりそうなデータがある。入院においては、全国平均よりも高く、外来においては全国よりも低いのである。体調が悪くなっても外来を受診せず、放置したことによって入院せざるを得なくなった。と想像するのはあまりにも短絡的であるとお叱りを受けそうである。沖縄県の方だけではなく、自分の体もメンテナンスは日ごろから心がけなければならないと改めて思った。
ドクターにおかれましても、日々変化する患者さんの動向に対応できる医療提供のためのメンテナンスをされてみてはいかがでしょうか。新規開業の時は、診療圏調査、患者さんの需要予測などなどお調べになられたはず。もう何年経ってます?長寿の県、沖縄の復活を。
資料出典:1.第7次沖縄県医療計画(概要)