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ふるさと診療

シリーズ『保健医療計画をみる』【第4回】青森編 不名誉な第1位

 税理士・土居秀行のシリーズ『保健医療計画をみる』 
 本シリーズは全国都道府県の医療計画をわかりやすく紐解き、医療業界経験の長い税理士の視点でお伝えいたします。

 私が青森で真っ先に思い浮かぶのは「りんご」である。ぶっちぎりで「りんご」だ。昔、読んだ木村秋則さんの「奇跡のりんご」を思い出す。いまだに食していないが、何時かはと思っている。リンゴのほっぺのイメージが、などと言うと青森の若い方たちに叱られそうであるが、私にとっては素朴、純粋、働き者という綺麗な思いなのである。

 そんな青森県の「平均寿命」は全国で最下位である。昭和40年の調査からほぼ最下位なのである。非常に残念である。なぜ?気候の影響か。寒すぎるから?調べてみるとやはり食生活にあるらしい。すべての要因ではないだろうが、青森県民は塩分を多く摂取し、運動不足で、喫煙率、飲酒率が高いのだという。もう一つの要因は若い人の自殺が多いことに原因があるようだ。自殺の理由はいろいろあるだろうが、そうならないためのケアを充実してほしい。
 
 医療提供者である病院を開設者別にみると、市町村の開設が、全国 7.9%に対して、青森県は 25.5%と多いのが特徴となっている。病床数を見ると10万人当たりの数が全国平均より低いことはない。医療環境が悪いというわけでもなさそうである。
 
 改善策はあるのか?青森県が不名誉から脱出していただくには、青森県民が不摂生な生活と病院嫌いを辞めること。また、公的機関が中心となって、そうならないための環境づくりを本気でやること。

 今回は、お叱りを覚悟いたします。

出典:都道府県別生命表(厚生労働省)

 

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